新しい視点で暮らしのテーマを考えるミュゼ・アルディ

最近では「できちゃった婚」や「できちゃう予定婚」まで登場し、結婚へのハードルがとても低くなってい
ます。

だからといって、子供のことやお互いのことを考えずに結婚してしまったら、短い期間であったとしても、
予定外の苦しみを背負うことになります。ここでは、結婚までにぜひ考えていただきたい５つの点について
掲載しました。



１．経済的関係

結婚に何が一番大切かといえば２．の性格のほうだと思いますが、まず分かりやすい金銭（家庭経済）につい
て考えましょう。

恋愛中はそもそもサイフが別々だから、相手のお金の使い方などはあまり気にならないし、気にしない方も
多いようです。しかし、結婚したら生活をともにする上で、お金のことは避けては通れない大切な問題です。

最近では、結婚してもサイフは別というご夫婦も増加してきましたが、一般的にはふたりのお金を共同で家計
管理するようになります。「こんなはずでは・・・」と悩んだりしないためにも、結婚前からふたりでお金の
ことについては話をしておくことをおすすめします。また、独身時代なら、自分に万一のことがあった場合で
も、両親は悲しむのでしょうが、生活に困ることはありません。でも、結婚したら、お互いの生活に責任を持
たなければならないことになりますから、どちらかに万一のことがあったときや入院したとき、パートナーの
お金の負担を軽くしておくのも愛情のひとつです。

２．性格と相性

結婚前に絶対確かめておきたいことは、やはり性格です。性格が合っていれば、結婚してからもうまくいきま
すが、どちらかが我慢している場合は「成田離婚」になりかねません。きちんと相手の性格を確認して、人柄
を把握しておきましょう。

性格は、本当に千差万別です。

＜几帳面、大雑把＞＜優しい、乱暴＞＜温かい、冷たい＞＜夢中になりやすい、冷めやすい＞

＜せっかち、おおらか＞＜誠実、不信＞＜積極的、消極的＞＜ポジティブ、ネガティブ＞

普段は、隠れている性格もあります。できちゃった婚も多くなりましたが、同棲してみるのが一番相手のこと
が分かります。同棲が無理な場合でも、付き合いの期間を長く設けて、できるだけ相手の性格をよく把握して
おきましょう。

一概に「この性格でなければいけない」とは言えません。

３．住居・仕事・日常生活

仕事には住まいも絡むので、ぜひ考えておきたいところです。

結婚したら妻は仕事は辞めるのか。
転勤したら一緒に行くのか。
ずっとサラリーマンをするのか。
将来は独立自営するのか。
どこに住むのか。（親との同居も含めて）　
ずっと賃貸にするのか。（将来はマイホームを購入するのか）

４．子育て・家族

「子供が欲しくない」という希望の人がいます。いわゆる、ディンクスです。自分の意志で子供を一生持たず、
共働きを続けていく夫婦のことを指します。子供を一生持たない理由はさまざまです。子供に対する考え方、
仕事への考え方、病気の事情などさまざまであり、良いか悪いかという基準では判断できません。また、最近では
何のために結婚したのかよく分からない「別居婚」も登場しています。

しかし、結婚してから「子供が欲しい、欲しくない」で意見が対立することがないよう、あらかじめ話し合って
おきたいところです。

５．お互いの家族と気質

一般的に言われていることはおおむね以上の４点ですが、山手心理相談室ーとしてはぜひもう一点あげておきた
いと思います。

「発達障害」や「アダルトチルドレン」についてです。詳しい説明は該当ページをご覧いただくとして、相手の
気質にこれらが含まれていた場合、結婚生活に大きな影響を与えます。

「性格の不一致」といわれる離婚原因の多くは「性格」というより「気質」に問題がある場合です。相手に変
わった癖があるかという点は「性格だから」と容認することなく、じっくり観察したいところです。

ここで見落としやすいのが、相手の両親についてです。結婚すると、家族間の深い付き合いが始まります。相
手の両親も当然家族の一員になりますから、人柄や風習によっては、思いもしない展開になることがあります。

たとえば、相手の親が特定の宗教に入っている場合、結婚と同時に入会を迫られるかもしれません。また、母親
との共依存や排他傾向など、性格以上の問題になる可能性が高いのです。

相手が境界性パーソナリティ障害であった場合などはもっと悲惨で、自身の気質さえ変化（悪化）することも
多いです。十分な注意をお願いします。