依存症には大きく分けて物質依存・対人依存・行為依存があります。以下それぞれについて説明します。
依存症は、下記のように3つのタイプに分けることができます。
1 物質に対する依存症
アルコール依存症、ニコチン(タバコ)依存症、薬物(覚せい剤)依存症など
2 行為に対する依存症
買い物依存症、ギャンブル依存症、メール依存症、ゲーム依存症、スマホ依存症など
3 人間関係に対する依存症(共依存)
恋愛依存症、母親依存症(マザコン)、グループ(宗教やマルチ)依存症など
このうち、一番影響を受けやすいのがアルコールやニコチン、覚せい剤等への依存です。特に覚せい剤について
は脳に深刻なダメージを与えるために、覚せい剤等が切れてしまうと手の震えや発汗・下痢などいわゆる禁断症
状が多種多様に表出するようになります。そのため、この不快な症状を止めるために覚せい剤等を摂取し続けな
ければならなくなり、依存がさらに悪化し、脳内も破壊しつくされて、いわゆる「廃人」といわれる状態になり
ます。
また、依存症共通の特徴としては、より強い刺激を求めるという点があげられます。たとえば、パチンコで5万
円勝ったとしましょう。初めて5万円勝ったときは本能的な興奮が得られるのですが、次第にその金額では満足
できなくなり、もっとたくさん儲けようとします。
これは横領などの事件にも適用されますが、「今までバレていないから」とより強い刺激を求め始めます。実際
には永遠に儲けることなどできるはずがないのは分かっているのですが、依存が重篤化すると自分の周囲が見え
なくなりますので、誰かに止められる(逮捕される等)までやめられなくなるのです。
本サイトでは、特に結婚前には「良い親子関係」だと思っていたのが、実は「マザコン(母親依存)」だったと
いうケースなどが該当します。
恋愛依存などと同様、母親に対する依存は幼いころからの蓄積がありますので、パートナーに対して母親への服
従を強制したり、母と離れて住んでいるときには、逆にパートナーに依存したりします。