株式会社ミュゼ・アルディは、社会貢献企業(ソーシャルエンタープライズ)を目指しています。
職場復帰については、厚生労働省の「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引」なども制定され
ており、支援体制は万全のように思われていますが、実際の復帰にあたっては、なかなか判断するのが難しい状態
です。
せっかく元気になったのですから、ここで立ち止まって考える必要があります。はたして復帰した方が良いのかと
いうケースも多く、職場復帰に向けてはいくつもの「壁」が待っているのです。単純に「復帰できる状態になった」
というだけでは意味がありません。以下の点から考えてみましょう。
1.ブラック企業問題
いわゆる「ブラック企業」とは、暴力団などの関連ではなく、労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性
があるグレーゾーンな条件での労働を強制的に従業員に課したり、関係諸法に抵触する(可能性がある)営業行為
や従業員の健康面を無視した極端な長時間労働(サービス残業)もしくはパワーハラスメントという暴力的強制を
常套手段としながら本来の業務とは無関係な部分で理不尽な負担を与える労働を従業員に強いる体質を持つ企業や
法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)のことを指します。
2.パワハラ問題
パワハラ(パワーハラスメント)をはじめとして、モラハラにアカハラ・セクハラなど近年、なにかと話題に上り
がちなのが「ハラスメント」という単語です。ハラスメントとは、他人に対して不愉快もしくは威嚇的な態度をと
ることを意味し、行為を行った人にその気がなくても、その行為を受けた相手が不快感や共感を感じれば、その行
為はハラスメントになってしまうということです。パワハラが改善していない職場への復帰は、上記のようにうつ
などの再発要因です。
3.低賃金・ダブルワーク問題
収入を少しでも増やす目的でダブルワークでアルバイト求人を探すサラリーマンが増えています。 土日の週末を
利用した短期バイトだけでなく、平日深夜にレギュラーとして働く人も多いそうです。この問題の基礎にあるのが
「本職の低賃金」というものです。実際の相談では、歩合制ではないのに月給が10万円以下というケースも多い
です。どうすればこのようなワーキングプアから抜け出すことができるのでしょうか。