意外に知られていないのですが、夫婦問題には大きく2つの問題に分類されます。
1.離婚・修復をはじめとする外形的問題。
2.原因を追究する夫婦間の精神的な問題。
他のページでも述べましたが、夫婦のカウンセリングを取り扱う多くのカウンセリングルームでは、夫婦問題を
「システム」として認識します。つまり悪いのはどちらでもなく、夫婦の関係性に課題があるのだ、とするわけ
です。
手法としては、解決に向かうために原因探し・犯人探しをするのではなく、夫婦の関係のどこが断線しているの
かを探ろうとします。「犯人探し」や「どちらが悪いかの判定」などは行いません。
ミュゼでは、問題の「原因」について研究しなければ、せっかく修復した場合でもすぐ関係が悪化すると考えて
います。ですので、傷ついたこころを回復させるとともに、離婚・修復の判断材料を一緒に探していきます。
子供に@親がいない悲しみを与えるよりAいつもいがみ合う両親を見る悲しみの方がマシ、という考え方はとり
ません。よりリーズナブルな再構築に向かうようと努めています。もちろん、完全に理解しあえればベストでは
ありますが。
夫婦問題で意外なのが以下のような事例です。発達障害が関係することも多く、一筋縄ではいきませんが、少し
でも前向きに考えてみたいと思います。
☆妻が家族で過ごすべき時間にPTAなどのボランティア活動に励む。
☆夫が子供のうち一人だけを敵視する。妻やほかの子には優しいのに、なぜかその子には怒りが出る。
☆夫は運転が苦手で、ナビがあるのに道を間違える。あるいは行き過ぎてから気づく。
☆妻は土日になると夫に家事・育児を任せて遊びに行く。男性と2人で平気で飲みにも行く。
☆夫はなぜか妻だけ同窓会に出るのを禁止するが、自分は普通に参加する。
☆夫は母親ととても仲がよく、妻にも母に従わせようとする。
☆夫のだらしない姿を見ていると、妻はすぐにカッとしてしまう。
これらのことは、日常生活では本当によくある事例ですが、原因が「システム」にあるとは考えにくいと思いま
す。なぜそうなるのか、あるいはなぜそれが気になるのかを一緒に考えませんか。